義母をデイサービスに送り出すのが出勤前の日課になって3年と数か月になる。
玄関から門外まで約30mくらいの道のりを、最初の頃は一緒に歩き、2年目は手をつないで、今は車いすを押して毎朝散歩する。朝の一瞬、ほんの短い距離だが、時間の流れがゆるーくなる。
春の梅からはじまって、タンポポ絨毯、池のオタマジャクシ大群、ツバメ来る、躑躅、紫陽花、夏草ボーボー、緑陰で猫に挨拶ひと休み、入道雲、芙蓉、萩が咲いて、赤とんぼ、ジョウビタキの声、白樺の黄葉、満天星が赤く色づいたら寒くなるからマフラーしよう、冬の青空はきれいね。。。毎年全く同じ話をしながら季節が巡るけれど、高齢者の年々の変化もまた目に見える。
嫁して3年子なきはとか、昔は正直いろいろあったけれど、無知なダメ嫁は何度もクビにしますって言われたけれど、十幾年一緒に暮らして3年一緒に散歩したら、そういうことなど今更どうでも良くなって、なるべく長くこんなふうに穏やかに過ごせればいいなあと心から思う。庭の散歩の魔法かもしれない。【I.S】
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