top of page

何らかの方策を選択または決定するとき、その正当性を主張するために、費用効果(便益)分析が多用されている。これは、ある方策をとることが集団に対して結果的にもたらす効果(便益)と、そのための必要な費用を分析し、その比率を最大にするのが正しい選択であるという考え方によるものである。この考え方に対して、次の2つの問題点が指摘されていることに配慮すべきであろう。

・判断の正しさは、選択行動を実行するときではなく、その選択がもたらした結果に応じて、事後に定まるため、誤った判断になる可能性があるということ。

・個人の権利や利害ではなく、あくまで集団の利害を優先させるということ。

さらに重要なことは、その方策の前提となっている背景や目的を適切に理解することであると思う。なぜなら、前提条件に誤りがあれば、論理的には正しいが誤った結論が導かれるためである。【N.Y】

最新記事

すべて表示

今週の一言

近年、書店にいって本を購入することがすっかり少なくなりました。 先日久しぶりに最寄り駅の書店の建築関係の参考書コーナーに立ち寄りました。 あまり大きな書店ではないので、本の種類も多くはありません。 その中で2冊、目を引く本がありましたので紹介します。   ■ヤマダの木構造(...

Comments

Couldn’t Load Comments
It looks like there was a technical problem. Try reconnecting or refreshing the page.
bottom of page