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 教会の礼拝堂、きっかけはコロナ禍の中感染防止対策として人数を減らし、礼拝時は窓をあけて換気を行なっているが、加湿器や空気洗浄機の設置などさらなる対策の必要性の相談から始まった。相談の中、どのような換気方法が有効かどうかとのアドバイスも求められたが、空気の入口と出口は目にすることはできるが、礼拝堂の中をどのように空気が流れているのか?私たちも十分把握できない。

という事で、先日礼拝堂内で空気がどのように流れているのか、エンジニアリング会社の協力を得て水蒸気を発生する装置を用いて空気の流れを可視化する実験を行った。その装置を礼拝堂の参列者が座る場所におき、窓を開けた時、換気扇を回した時、エアコンを入れた時など、様々なシーンを想定して空気の流れを可視化してみようとする試みであった。場所ごとでの部分的な実験のため、礼拝堂という大きな空間に対しての気流の全体像を把握することはとても出来ないが、今回の試みを通して場所ごとに風がどのように流れていくかなど、教会関係者の方々と共有出来たことは良かったのではないかと思う。

見えないものに対して不安はどうしても膨らんでしまう。それゆえ少しでも見えることができれば不安を和らげていくことはできるのではないか、、、

今回の試みが相談の答えではない。さらに教会関係者の思いは、コロナが落ち着いた時礼拝堂を一杯に埋めて礼拝を行い、素敵なパイプオルガンの中で讃美歌を歌う事である。

空気の可視化は小さな試みかもしれないが、今回の試みを通して少しずつではあるが見えてきたことをもとに、「思い」を実現すべくトライを重ねていければと思う。【Y.T】

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