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元々は自動車などの製造業で生まれた考え方で、製品開発工程において複数の業務を同時進行(コンカレント)させることで開発の効率化や期間短縮を図る手法のことを示す。
建築設計でもBIMソフトや情報共有ツールが整ってきたことで設計情報の共有が行いやすくなったことにより、意匠・構造・設備設計者が同時に設計を進めていく考え方として取り入れようとされている。初期段階に負荷をかけて設計の手戻りを少なくし、設計品質を高められるが、一方で構造設計の観点から考えると意匠・設備の設計を初期段階から理解したうえで設計を進め、提案をする必要があり、構造設計以外の総合的な知識・技術を求められているとも考えられる。設計品質を高めるという観点で他分野の考え方を取り入れてどう生かせるか、構造技術者としての視野と技術を広げる意味ではこのような考え方を柔軟に取り入れたいと考えた。
S.S.