CASE STUDY

LPL beam

ご依頼内容・ご要望

・近年、様々な中大規模木造建築が建てられるなか、大スパン空間を構成可能な部材開発を行いたい。
・製作、運搬面を考慮し、一般流通材のみで構成し特殊な部材や施工技術を必要としない木造組立梁の開発を行いたい。

課題

・組立梁を構成する長ビス接合部、部材相互の接触面等の構造性能を把握する。
・組立梁の構造性能を把握する。
・構造モデルにより組立梁の設計用構造用性能として許容負担荷重を算定する。
・評価機関で評定を取得し、建築確認をスムーズに行えるようにする。

検討内容【検討期間:17カ月程度】

①組立梁の構成、性能推定、コスト評価等を考慮し仕様を検討した。【2ヵ月程度】
②構成部材の要素試験計画し、大学施設で試験を実施し、構造性能を把握した。【2カ月程度】
③組立梁の構造モデルを作成し、構成部材の要素試験結果を用いて組立梁の構造性能を予測した。【2カ月程度】
④組立梁の曲げ試験の計画を行い、第三者試験期間による試験を実施し、構造性を把握した。【4カ月程度】
⑤組立梁の曲げ試験の結果を踏まえ構造モデルの妥当性を確認し、構造モデルにより組立梁の設計用構造用性能として許容負担荷重を算定しスパン表を作成した。【2カ月程度】
⑥一般財団法人ベターリビングで一般評定を取得した。【5カ月程度】

LPL beamの構成
LPL beamの実例写真(試験体)
LPL beamの継手位置での分割と部品化

成果

・製作、運搬面を考慮した組立梁(LPL beam)を開発した。
・組立梁の構造モデルを構築し、構造用設計性能を把握した。
・評定取得、スパン表の作成により建築確認をスムーズに行えるようにした。

参考URL

・COFI LPL

関連論文

・SPF製材とOSBを用いた組立梁に関する検討 その1:組立梁の曲げ実験
・SPF製材とOSBを用いた組立梁に関する検討 その2 接合部の要素実験
・SPF製材とOSBを用いた組立梁に関する検討 その3 増分解析による構造性能評価

PageTop