ご依頼内容・ご要望
・海外で作られた骨組膜構造の部材・部品を日本に輸入して畜舎として建てたい。
・部材・部品は海外工場で作られたもので、日本の規格品ではないものを使いたい。
・プランの奥行などは畜舎の用途や土地に応じて設計・対応できるようにしたい。
課題
・海外規格で作られた鋼材、膜材料及びその接合部を、日本の規格、性能基準などに照らし合わせて、設計に用いる強度の妥当性を示す。
・膜材料と鋼材などの接合部について実験を行い、構造性能を把握する。
・骨組膜構造の構造計算のモデル化及び構造計算方法などについて、その方法の妥当性を示す。
・評価機関で評定を取得し、建築確認を円滑に行えるようにする。
検討内容【検討期間:30カ月程度】
01
評定を取得するユニットを定め、それに用いる材料や施工手順などを洗い出し、各材料の対応する海外規格及び日本の規格の対応関係を整理した。
【6カ月程度(材料の海外規格や施工手順などの調査は評定対応期間まで実施した。)】
02
評定申請前に日本で建設する場合に準拠する法令(畜舎特例法)と参照基準を整理するために、評定機関に事前にヒアリングを行った。
【6カ月程度】
03
ユニット独自の接合部実験、及び日本規格で必要とされている性能のうち海外材料の規格では規定されていない性能を特定するための材料実験の計画を行い、実験を実施して性能を評価した。
【6カ月程度】
04
評定図書の作成として、プランが設計できるように、骨組膜構造の構造計算方法を取りまとめた。また、プラン例に対して試設計を行い、評定上事前検討をすることで構造計算の簡略化を行った。
【6カ月程度】
05
評価機関で海外製の鋼材、膜材料などの評定を取得した。【6カ月程度】


成果
・海外規格の材料を使った骨組膜構造の構造性能を把握し、構造モデル・構造計算方法を構築した。
・評定を取得することにより、建築確認が円滑に進められるようになった。