CASE STUDY

さわら町屋館

本件は、千葉県佐原市の小見川沿いの「重要伝統的建造物群保存地区(重伝建地区)」に位置し、街歩きをする観光客等をターゲットに情報提供や地域名産品等の展示及び販売等を行う施設です。敷地内には「休憩所棟」、「事務所棟」及び「東屋」があり、それらの中心の多目的広場にはステージや売店等を設定し、大祭時や催事には地域の中心的施設として機能します。休憩所棟は在来軸組工法の2階建ての新築建物で、佐原重伝建地区の伝統的工法による通し柱形式の「想定既存部分」に、高耐力の耐力要素による補強コアを配置した「想定補強部分」を配置することによって、地震力及び風圧力に対して必要な剛性及び耐力を確保しています。構造計算ルートは、偏心率が過大であること及び無等級材を利用することから、限界耐力計算を採用しています。

建築概要

所在地   千葉県香取市
規模   2階建て
面積  331.3㎡
構造種別 木造
用途   休憩所 事務所
竣工年   2019年
建築・設計TAKUMA建築設計事務所
構造監修 腰原幹雄
構造設計日本システム設計
施工   伊藤工務店
​撮影小川重雄

掲載

新建築 2020年4月号

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