本建築物は国内初のCLT建築「高知おおとよ製材社員寮」をベースに設計された、木造3階建ての共同住宅である。主要構造部である床・壁・屋根にCLT(直交集成板)を採用し、CLT使用量は120m³である。
設計ルートは大臣認定ルート(時刻歴応答解析)を採用。2016年4月のCLT関連告示の公布に先駆け、2015年3月に竣工した。日本第1号のCLT構造による公営住宅である。
実証試験として、音響性能やクリープ、気密性能、含水率などの測定を実施。取得したデータは真庭市公式ホームページで公開されている。実験と検証を重ねながら、木の温もりと先進的な構造技術を融合させた、新しい共同住宅のかたちを提示している。



建築概要
所在地 | 岡山県真庭市勝山 |
竣工年 | 2015年 |
建築規模 | 木造3階建て(準耐火建築物) |
主要用途 | 共同住宅 |
延床面積 | 281.06m2 |
構造種別 | CLT壁式構造 |
設計・監理 | 日本システム設計 |
構造設計 | 日本システム設計 |
施工 | 三和建設 |